龍涎香とは?
前回の麝香(じゃこう)に続き、動物系香原料の双璧をなす龍涎香(または竜涎香)について勉強していきたいと思います。
英名はアンバーグリスです。
マッコウクジラの腸内にできるロウ状の結石なのですが、昔は海岸に流れ着いているこのかたまりがなんなのかわからなかったようで、中国で龍の涎(よだれ)という名前がつけられたそうです。
マッコウクジラはイカを好んで食べるため、この結石にはイカのクチバシなども混ざっています。
ちなみにマッコウクジラは「抹香鯨」と書きます。香るクジラということで、とても風流ですね。
タイムリーにも、きのう龍涎香を発見したというニュースを見ました。
なんでも昨年沖縄の海岸で発見された268グラムの龍涎香が国内最高値の442万円で販売されるらしいとのことです。
たいへん貴重なものだということがお値段からうかがえます。
主な採取方法
マッコウクジラの体内から排出され、それが海岸に流れ着いたものを採取、または打ち上げられたクジラから採取します。
長期間海を浮遊した黄色っぽいものが高級品とされています。海をただよっている間に、結石の香り成分が酸化して良い香りがするようになるそうです。
反対に、クジラの腸内から取り出したものは黒くてあまり価値がないようです。
さきほどのニュースのように、日本では沖縄に漂着することが割とあるそうです。
海岸でみつけても龍涎香かどうかなんて判別するのは難しそうですね。
ですが貴重なお宝なので、わたしも海岸を歩く機会があれば龍涎香を探しながら下を向いて歩こうと思います。
現在新しいものは入手困難ですが、合成香料が開発されて出回っています。
龍涎香の特徴・用途
やわらかく高貴な香りがします。
麝香とおなじくアルコールで希釈し、主に保香材として使われています。
昔は強心や鎮痛の漢方として使用されていたとのことです。


